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不安
 月が見える。風も出てきた。夏には心地の良いこの風が、時には人の命も奪う。人の命──それは、例えば「やむなく」行われる戦争が示すように、人の自由に劣る。人の命あってこその自由だが、自由のために命を捨てる。いや、これは分割することの方がおかしい。自由なき命は命とは言えない、とも言える(程度にもよる)。板垣死せども自由は死せずは名言足り得るが、自由は死せども板垣死せずは怒りをかうだろう(普通なのに)。天は人の上に人を作らずは合っていると思うが、むしろ天は人の斜め上に人を作った(動けば崩れる)。
 自分があまりにくだらないことばかり書くのでそろそろ突然やめてしまおうかと思ったが、よく読み返すと、僕の二つの不安が実は同じところから出てきた不安であることに気付いた。「僕は何かをしなければいけない」という不安、「いったい何をしたら僕は何かをしたと言えるのか」という不安、この二つが僕の中で等しく「不安」だったのは、つまり「僕は何かをしなければいけない」と思っているのに「何をするべきか分からない」ので不安であり、「いったい何をしたら僕は何かをしたと言えるのか」と思うのは「何をするべきか分からない」ので言えないという不安だったのだ。
「何をするべきか分からない」?
 分かってるはずだよねえ、もう「決めてある」し。


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