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jank
quatre 投稿者:木戸隆行  投稿日:11月26日(火)01時28分51秒

cinq、six、sept、huit、neuf 〜cafeは恵比寿にある。プジョーの206で道なりにいくと、3軒の娼館と、3人の恋人とすれ違う。フランスでは娼婦はまだ合法だが、僕の中では永遠に合法だろう。窮屈すぎて神経が研ぎ澄まされ過ぎた千代田区のような社会合理主義の極みのような国ではここはない。例えば裸の恋人を両腕で抱えて街を歩く時、その手が乳房に触れていようと誰もお構いなしなのだ。ふとした拍子に耳にする店先のボーイの鼻歌の断片は道行く人々の頭の中で次々につなぎあわされ、最終的には一遍の壮大な協奏曲となって1日を貫く。窓から見下ろすそんな石畳の街角の午後を僕はいつの日か毎日眺めたい。それが夢であり現実だ。


5 投稿者:木戸隆行  投稿日:11月26日(火)01時46分40秒

さようなら!
という声が響き渡る閑散とした街角を眺めながら、1日中飛びっぱなしのレコードの針がそれでも盤に着地するように、僕は夕焼けを眺めるだろう。取り立てて美しくもない、だが常に終幕の神秘性を帯びているような太陽の幕引きを。だが誰が言ったか忘れたが、観劇とは見るものでもなく、まして演じるものでもなく、まさしくそこに生きることなのだ。たぶん間違っているが、少女たちが一本の大木の周囲を廻り続けている限り、人が致命的に間違えることもない。人には何が大切なのだろう?ぽつんと立っている鉄塔に、何が必要とされているのだろう?後ろめたい気分と誰でも受け入れられそうな開放的な気分。まるですねた息子/娘の集団であるかのような日本にいる日本人。根を下ろしたオレンジの木。チクチクするパイナップル畑。赤土の道。それでも僕がいるのはやはりこんな街角、娼婦のいる街角だ。女たちのいやらしい笑う唇だ。あの、笑っているとも執着しているともつかない歩いている男たちの目つきだ。腰を抱く力強い手だ。そしてまた、臆面もなく少年のそばに座り込み、道ばたの何ものかをもてあそぶ少女のおさげだ。


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